ワンピースの世界史のモデルとなった歴史的事実や伝説
空白の100年とファントムタイム仮説
ワンピースの世界において、900年前から800年前までの100年間は何が起きたか分からない「空白の100年」と呼ばれる時代があります。
この時代には、世界政府によって滅ぼされた巨大な王国や古代兵器、ジョイボーイという人物などの秘密が隠されています。
この空白の100年は、現実の歴史における「ファントムタイム仮説」という説に似ています。
ファントムタイム仮説とは、西暦614年から911年までの297年間は実在しない偽りの歴史であり、神聖ローマ皇帝オットー3世やローマ教皇シルウェステル2世らが自分たちが西暦1000年に君臨するために歴史を改ざんしたという説です。
この説は歴史学者に否定されていますが、もし本当だとしたら、この297年間には何が起きたか分からない「空白の時代」となります。
海賊王と実在した海賊
ワンピースの主人公であるモンキー・D・ルフィは、「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を探して「海賊王」と呼ばれる最強の海賊を目指しています。
この海賊王という存在は、現実の歴史における実在した海賊からインスピレーションを得ています。
例えば、ワンピースの海賊王であるゴール・D・ロジャーは、「黄金虫」と呼ばれた海賊キャプテン・ウィリアム・キッドに似ています。
キッドはインド洋で活動し、多くの財宝を手に入れましたが、最終的に裏切り者として逮捕され、処刑されました。
ロジャーもまた、大海賊時代を引き起こした後に捕まり、処刑されました。
また、ワンピースに登場する「四皇」と呼ばれる四人の強力な海賊は、「四大海賊」と呼ばれた四人の有名な海賊に似ています。
四大海賊とは、黒髭エドワード・ティーチ、赤髭バーバロッサ兄弟(アルジェリア王国)、青髭ジャック・ラカム(カリブ海)、白髭エドワード・ニューゲート(インド洋)です。
四皇もまた、それぞれ赤髪シャンクス、黒ひげマーシャル・D・ティーチ、青雉サカズキ(元海軍大将)、白ひげエドワード・ニューゲートという色や髭の特徴を持っています。
ラフテルと宝島
ワンピースの世界において、ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)が隠されているとされる最後の島は「ラフテル」と呼ばれます。
このラフテルは、現実の歴史における「宝島」という伝説からインスピレーションを得ています。
宝島とは、18世紀に活動した海賊キャプテン・ウィリアム・キッドが残したとされる財宝が埋まっているという島のことです。
この島は、多くの冒険家や作家に影響を与えました。
特に、ロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説『宝島』は、海賊ものの代表作として有名です。
この小説では、主人公ジム・ホーキンスが海賊の地図を手に入れ、宝島を目指す冒険を描いています。
まとめ
ワンピースの世界史は、現実の歴史や伝説から多くのインスピレーションを得ています。
空白の100年や海賊王、ラフテルなどの設定は、ファントムタイム仮説や実在した海賊、宝島などのモチーフに基づいています。
ワンピースの世界史は、現実の歴史と重なり合う部分もありますが、オリジナリティ溢れる独自の物語を展開しています。
ワンピースの世界史に興味がある方は、ぜひ原作漫画やアニメをチェックしてみてください(^^)v
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