こんにちは、こちらの考察ブログへようこそ!今回は、大人気漫画『ONE PIECE』のワノ国編について、原作が描いた日本文化の魅力と影響について解説していきたいと思います。
ワノ国編は、作者の尾田栄一郎先生が京都からインスピレーションを得たと思われるシーンが多数登場しており、日本的な要素が満載です。
では、具体的にどのような日本文化が『ONE PIECE』の舞台や登場人物、技名などに隠されているのでしょうか?
それでは早速見ていきましょう!
ワノ国編の舞台は京都をモチーフにしている?
ワノ国編の舞台となるワノ国は、侍の住む鎖国国家という設定です。
その世界観は、全体的に海外の映画などでよく見られる、「間違った日本の認識」がよくみられます。
ワノ国の住民・街・木々・海などは全体的に浮世絵のようなデザインになっています。
しかし、その中にも京都からインスピレーションを得たと思われる場所や建物が多く登場しています。
例えば、2017年10月に京都で開催された「京都麦わら道中記 ~もうひとつのワノ国~」というイベントでは、大覚寺や車折神社などが『ONE PIECE』の聖地として紹介されました。
また、建仁寺や東映太秦映画村なども、原作で登場したカイドウや九里の博羅町に似ていると言われています。
尾田先生は自身も京都を訪れたことがあり、その際に撮影した写真を公開しています。
その写真には、『ONE PIECE』で登場した鬼灯 (おんどり)や鬼面 (おにめん)などの小道具や装飾品が写っており、尾田先生が京都からインスピレーションを得ていたことが伺えます。
ワノ国編の登場人物は日本文化に関連した名前や特徴を持っている?
ワノ国編では、日本文化に関連した名前や特徴を持ったキャラクターが多数登場しています。
例えば、光月 (こうづき)家は日本史上最初の天皇である神武天皇の子孫とされる皇族がモデルの可能性があり、光月おでんや光月トキなどはその名前からも分かる通り光月家の一員です。
また、光月トキは「時」を意味する悪魔の実「時々(トキトキ)の実」を食べており、その能力で自分や他人を未来へ飛ばすことができます。
赤鞘九人男 (あかざやくにんおとこ)はかつて光月おでんに仕えた9人の侍であり、その名前は赤色で染められた鞘を持っていることから来ています。
赤鞘九人男のメンバーは、錦 (きん)えもんやカン十郎など、日本の歴史上の人物や伝説のキャラクターに由来する名前を持っています。
例えば、錦えもんは戦国時代の武将・織田信長の家臣である柴田勝家にちなんだ名前であり、カン十郎は江戸時代の浮世絵師・喜多川歌麿にちなんだ名前です。
ワノ国編に登場する敵キャラクターも日本文化に関連した名前や特徴を持っています。
例えば、黒炭 (くろずみ)オロチはワノ国の将軍であり1、その名前は日本神話に登場する八岐大蛇 (やまたのおろち)に由来しています。
また、黒炭オロチは「八」を意味する悪魔の実「八八(ヘビヘビ)の実 モデル:八岐大蛇」を食べており、その能力で8つの頭を持つ巨大な蛇に変身できます。
百獣 (ひゃくじゅう)のカイドウは四皇の一角であり、その名前は中国神話に登場する百獣王・黄帝に由来しています。
また、カイドウは「魚」を意味する悪魔の実「魚魚(ウオウオ)の実 モデル:龍」を食べており、その能力で巨大な龍に変身できます。
カイドウは自分が率いる百獣海賊団のメンバーに「SMILE」と呼ばれる人造悪魔の実を食べさせており、その結果動物の特徴を持ったキャラクターが多数登場しています。
ワノ国編の技名は日本文化に関連した言葉や漢字が使われている?
ワノ国編では、日本文化に関連した言葉や漢字が技名として使われています。
例えば、ルフィがカイドウと戦う際に使った技「流桜(りゅうおう)」は、「流れる桜」を意味する言葉であり、日本では春に桜が咲くことが美しいとされる風物詩です。
また、「流桜」はワノ国で伝わる剣術「兎丼流(うどんりゅう)」の奥義であり、「兎丼」という言葉は日本料理の一種です。
ゾロが九里の博羅町で戦った鎌ぞうというキャラクターも日本文化に関連した技名を使っています。
例えば、「鬼斬り(おにぎり)」や「虎狩り(とらがり)」という技名は、「鬼」と「虎」という漢字が使われており、日本ではこれらの動物が強さや勇気の象徴とされています。
また、「鬼斬り」という技名はゾロも使っており、これはゾロと鎌ぞうが同じ流派の剣術者であることを示しています。
ナミやロビンなどの女性キャラクターも日本文化に関連した技名を使っています。
例えば、ナミが使った技「天候棒(てんきぼう)」は、「天気」を意味する言葉であり、日本では四季の変化や自然現象に対する感謝や畏敬の念が強いです。
また、「天候棒」はナミが持っている武器であり、その形は日本の伝統的な武器である「三節棍(さんせつこん)」に似ています。
ロビンが使った技「花鳥風月(かちょうふうげつ)」は、「花・鳥・風・月」を意味する言葉であり、日本では自然の美しさや詩情を表す言葉として使われます。
また、「花鳥風月」はロビンの能力である「花々(ハナハナ)の実」を使って作り出した巨大な手足の形をしています。
以上、ワノ国編で原作が描いた日本文化の魅力と影響について一部、私見で誤りなどがあるかもしれませんが解説しました。
『ONE PIECE』は日本だけでなく世界中で愛されている漫画ですが、その中にも日本文化への敬意や愛情が感じられます。
これからも原作やアニメの展開に注目していきましょう!
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